やすらぎ整骨院

ドジャースの大谷選手について　左肩関節唇断裂による手術を行うとの報道がありました。

関節唇という言葉は聞きなれない人も多いと思います。

関節唇は　名前の関節の窪み(関節窩)を唇の様に覆う組織ですが、これだけでは　イメージしづらいですよね？

肩関節は　上腕骨と肩甲骨で構成される関節で広い可動域を持っています。

ピンク色の部分が関節面です。　上腕骨の骨頭に対して　肩甲骨の関節窩が小さいことが分かると思います。
この構造が　肩関節の大きな可動域の理由です。ところが　この大きな可動域を確保するために　肩関節は少し不安定な構造となってしまっているのです。

肩関節を簡略化してみました。

ピンク色の部分同士が滑りやすくなっていて　図の様に動きます。この滑りの良い瓶く色の部分が関節軟骨です。

 

この簡略化した関節を拡大したり　断面から見てみます。

拡大図をみてみると　肩甲骨側(右)の関節軟骨の両端に水色の三角があるのが分かると思います。これが　関節唇と呼ばれる組織です。
この関節唇は　最初に述べたように肩関節は骨頭に対して関節窩が小さく　不安定な関節なので　たの筋肉や靭帯に加えて　この関節唇が関節を安定させるために存在します。

断面図をみると　関節窩の関節軟骨の周りを唇のように囲んでいるのが分かると思います。
このように周囲を囲むことで　肩関節が外れにくくなっているのです。

今回の大谷選手のように　肩関節の亜脱臼や　脱臼が起った際には　この関節唇を越えて上腕骨の骨頭が飛び出すので　関節唇の損傷が起こりやすく　脱臼が習慣化したりしている人などは　この関節唇に損傷が起っていることが多くあります。

 

 

 

 

 

 

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