投稿日:2021.12.03
マラソンシーズンになりました。
去年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になったレースも多く
毎年いくつものレースに参加している人も ほとんど走ることが出来なかったようです。
今年は感染対策を行いながら開催を決定したレースも多く本番に向けて練習や調整を行っている人も多いかと思います。
レースに参加するしないに関わらず 長距離走ではオーバーユース、いわゆる使い過ぎによる体の痛みや不調が現れやすくなります。
中でも『ランナー膝(腸脛靱帯炎)』に悩まされているランナーは多いのではないでしょうか?
このランナー膝(腸脛靱帯炎)の主な症状は 膝の外側の痛み です
初期症状では 運動時のみ痛みが現れることが多いですが 進行すると日常生活や安静時にも痛みが現れるようになります。
●ランナー膝はなぜ起こる?
腸脛靱帯炎という傷病名の通り 腸脛靱帯の炎症により痛みが現れます。
この腸脛靱帯は人体で最も大きな靭帯で太ももの外側に存在します。
左図のように腸脛靱帯は太ももの外側の中央の大部分をしめて存在します。
太ももの外側を大きく覆って下腿骨(腓骨)に付着します。(右図)
右図を見てもらえると分かるように大腿骨の下側の膨らみ(×)のすぐ近くを腸脛靱帯が通る為 大腿骨と腸脛靱帯の間で摩擦が起こり これが炎症の原因となります。
次にランニング中の膝の動きについて見てみます。
ランニング中は 絶えず膝の屈伸運動が起こります。
図のように 膝を曲げると腸脛靱帯は大腿骨の後ろ側へ そして 膝を伸ばした時には前側へとスライドします。
このスライドの際に大腿骨との摩擦が起こります。通常の生活では 何度も膝の屈伸を繰り返すことはあまりないのですが ランニング動作では何度も屈伸を繰り返すことになり摩擦による炎症のリスクはかなり高くなります。
これが ランナー膝の原因です。
●もしランナー膝になったら
一番大切なことは 『安静』。 炎症が起こってしまっている状態で患部を動かせば 動かした分だけ治りは遅くなる と考えましょう。
痛みが運動している時だけの場合や 安静時の痛みが治まってきた頃からストレッチにより太もも や ふくらはぎの筋肉の柔軟性を上げていきましょう。
足の筋肉の柔軟性が低いと膝のアライメント(関節の接触面の並び)が崩れ 摩擦の原因となることもあります。
狭くなった側は上の骨と下の骨の接触が強くなり変形性関節症の原因となりやすく、
広くなった側は靭帯や筋肉が引っ張られる結果 靭帯と骨の摩擦が強くなり炎症の原因となりやすくなります。
●ランナー膝を予防するには
ランニング後のアイシング
ランニング後には酷使した関節に小さな炎症が起こっています。日々の疲労やダメージは翌日に残さないようにしましょう。
毎日のストレッチ
膝関節周りの筋肉の柔軟性が下がれば 膝のアライメントが乱れ 様々な膝障害の原因ともなります。
出来るだけ平らな道を走る
凸凹な道路では足をとられて足首や膝を捻ったりして 膝のアライメントにも影響が出てしまいます。
さらに、通常の道路では水はけを良くするために中央は高く外側は低くなっています。
この角度によって膝や足首のアライメントに狂いが現れる場合もあります。
道路の端はこの傾斜が強くなっていることもありますので走る場所にも十分注意をしましょう(※かと言って 道路の真ん中を走るのはもっと危険なのですが 汗)
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