ポッコリお腹・腰痛の原因～大腰筋～

投稿日：2021.11.27

なかなか引っ込んでくれないお腹
なかなか治らない腰痛

これらはもしかしたら　大腰筋が原因かもしれません。

●大腰筋とは
脊中(背骨)から大腿骨(太もも)に付着する筋肉で太ももを上げるなどの股関節を動かす筋肉の1つです。ですが、この筋肉の最も大切な働きは　骨盤を引き上げ姿勢を良くすることなのです。
図の右側のイラストには→で大腰筋の走行を示してあります。
図をご覧になればわかると思いますが
この筋肉　後(背骨)→前(骨盤)→後(大腿骨)というように　体の後から始まり　体の前を通って　体の後に付着します。
この走行のおかげで　大腰筋が収縮することで　骨盤が引き上げられ良い姿勢の維持が可能になります。

※背骨(腰椎)から始まる大腰筋と骨盤(腸骨筋)が骨盤より下で一つの束となり太もも(大腿骨)へ付着することから　大腰筋と腸骨筋を合わせて『腸腰筋』と呼ぶこともあります。
文献によっては　腰痛やポッコリお腹の原因をこの『腸腰筋』とする場合もありますがほぼ同じ筋肉のことを表していると考えても大丈夫です。

●大腰筋がうまく働かないと
左側のイラストでは大腰筋がしっかりと働き骨盤を持ち挙げてお腹も引き締めてくれています。
ところが、右側のイラストでは大腰筋が上手く働かず骨盤は前方へ倒れ、お腹も下前方へ落ち込んでしまっています。その結果　お腹はポッコリとしてしまいます。
また、腰の彎曲も強くなり　これが腰痛の原因となります。

普段から姿勢の悪い人の場合　この大腰筋が弱っていたり　大腰筋を働かせる癖がなくなってしまいます。