投稿日:2013.05.30
手首を捻挫して湿布を貼っていたけれどなかなか治らない…。特にケガをした覚えはないけれど手首が痛い…。手首の痛みに悩まされている人も多いと思います。
手首の痛みと言っても原因は様々で、分類の仕方も多様ですが、今回は比較的多く、治りが悪い手首でも小指側の痛みについてのお話です。
親指をよく使う方は親指を動かす筋肉に起因する腱鞘炎で手首の親指側に痛みが出ることも多いのですが、それに対して小指側に起こる痛みは…
①テニスやバドミントンなどのラケット競技をしている方
②よく手首を小指側に曲げるような動作を繰り返す方
③転倒等で手を突き手首を傷めてしまった方
などに多く見られます。
さて…手首を小指側に曲げる…という動作はあまりイメージが出ないとは思いますが、この動きはドアノブなどを回すような手首を捻る動作に含まれて起こります。
小指側の痛みが長引いてしまう原因として、TFCC(三角線維軟骨複合体)の損傷が挙げられます。このTFCCとは手首の小指側にある隙間~手根骨(手首の骨)と前腕骨(腕の骨)の間※図②参照~で、靭帯や腱、軟骨で構成されクッションの役目を果たしています。その為、TFCCには手首を動かす度に圧力がかかります。そして常に負担や圧力がかかっている為、一度損傷をするとなかなか治らず長引く結果となりやすいのです。
また、レントゲン撮影だけでは診断しにくいことや、初期の痛みが比較的強くなかったりすることも長引く原因となったりします。
炎症が長引けば手首の小指側の骨が変形し手首を突き上げるような状態(尺骨突き上げ症候群)などに発展する場合もあり、初期の段階で治癒させてしまうことが望ましいと考えます。
治療法としては…
①患部を固定し安静にして炎症を鎮める
②手首を守る筋肉を鍛える。
③負担のかかっている筋肉などはマッサージなどでリラクゼーションを試みる
などがあります。
長引き、症状がひどくなれば、手術などの適応となる場合もあります。
すぐに治るだろう…。などと自己判断せず、一度ご相談下さい。
(長岡天神駅徒歩2分) やすらぎ整骨院 お問合せ 075-874-2803 長岡京市開田3-1-24 ニューはつふね2階