投稿日:2013.04.30
待ちに待ったG.Wですね。3月から4月…年度をまたいで忙しくされていた方も、このG.Wでゆっくりできるのではないでしょうか?ここ長岡京市には大きな企業もあり、中には9連休や10連休をとっている会社もあるようで…。しっかり休養をとって精気を養ってください。
さて、当院は移ってこられた患者さんの声を聴いていると、これまでマッサージなどの施術を受けてもすぐに肩が凝ってきていた…。少し腰痛が楽になった気がするが深いところの痛みが残ってた…。という意見が多く、「施術を受けても良くなった気がしない…。」と思っている方も多いようです。
ひどい肩こりの場合、神経に傷がついていて無理なマッサージなどで症状を悪化してしまうこともある…。というお話は以前の「ほぐしても治らない…ひどい肩こり」でお話させていただいたことがありますが、今回は、腰痛や肩こりについて筋肉の位置関係からお話させていただきたいと思います。
筋肉は全身にあり、関節を動かすだけでなく、顏の表情を作ったり、内臓を動かしたりしています。ですが、今回は、特に関節を動かす筋肉のお話が中心になります。
筋肉は関節をまたいで骨から骨へと付き、伸び縮みすることで関節を動かしています。イメージしやすいのは「力こぶ」を作る上腕二頭筋で、この筋肉は縮むことで肘の関節を曲げています。このような筋肉が全身に分布して、体の各所を動かしているのです。
そしてこの筋肉は分布する位置によって大きく二つに分けることができます。
①体の表面から近く浅いところに位置する筋肉…表層筋
②体の表面ではなく、骨に近いところに位置する筋肉…深層筋
①の表層筋は体の外からでも膨らみが分かりやすく比較的大きな筋肉が多いのが特徴です。
特に、体を動かす時に主となって働きます。※手を上げる…肘を曲げる…など動作に大きく関わります。
それに対して②の深層筋は、体の外からでは膨らみが分かりにくく、比較的小さな筋肉が多いのが特徴です。
これらの筋肉は動き自体はそれほど大きくないのですが、重力に対して体を支えるときに大きな役目を果たします。つまり…姿勢の維持に大きく関わっているのです。
さて、ここからが本題…。
肩こりや腰痛は、姿勢が大きな原因となります。肩こりや腰痛で治療や施術を受けている方は、必ずと言っていいほど姿勢についての指導を受けているはずです。姿勢が悪ければ、姿勢を維持する筋肉には大きな負担がかかります。
そして、この姿勢を維持する筋肉は、体の深い位置に位置している…。もうお分かりですね。肩こりや腰痛は何重にも重なった筋肉の深いところで起こっていることが多いのです。その為、マッサージ等で表面の筋肉をほぐしても深部の本当に疲れている筋肉が疲れているままでは、なかなか症状は改善されません。また、ストレッチの際にも表層の筋肉は比較的伸ばされやすいのですが、深部の筋肉はなかなか伸ばされてくれません。ストレッチをしても凝っている部分があまり伸びているような気がしない…。という方も多いと思います。
これは深部の筋肉が伸ばされていないことが原因です。
深部の筋肉は、表層の筋肉よりも遅れて、少しずつ、ジワジワと伸びてきます。ストレッチの際には一つの動作を1~2分ほどかけてゆっくりと行ってください。時間をかけて伸ばしてあげれば、深層の筋肉が少しずつ伸びてくれることを実感してもらえると思います。
当院には、お仕事で忙しく、週に一度しか来れないような方もたくさんおられます。その為、一度の施術で出来るだけ深部の痛みや凝りに対してのアプローチが出来るように研究をし、それらを施術に反映させています。これまでの施術で「すぐに肩が凝ってくる」「奥の痛みが残ってしまう。」等のお悩みをお持ちの方は、一度ご相談下さい。