投稿日:2017.01.14
寝つきが悪い・朝起きると肩や首が怠い…夜中に何度も目が覚める等、睡眠に関する悩みを持つ方が多いようです。
当院の患者さんにも睡眠に関する悩みを持つ方は多いようです。
その中でも今日は、枕と頸椎の関係についてお話します。
下の図は、正常な頸椎の弯曲を持った人が仰向けに寝た際の床と体の関係です。首の部分が床面から大きく離れているのが分かると思います。
通常、寝ている間に寝返りをうつわけですから、このままの姿勢で寝ているという事は無いのですが、もしも、この状態で一晩寝続けたとしたら、一晩中首が浮いた状態になり、首周りの筋肉が宙ぶらりんの状態になり、一晩中休むことなく緊張し続けることになるのです。
朝起きた時に肩や首の凝りがひどい…という方は、この首と床の隙間を埋めてくれるような形状の首枕等を使ってみてはいかがでしょうか?それだけで首残りが改善される場合もあります。
また、首と床の隙間は普段の姿勢や背骨の曲がり方によって変化します。
上の図の様に姿勢が悪いほど、首や頭と床面の隙間は大きくなる傾向があり、枕の選び方も難しくなります。
通常であれば、下の図の■のような形状の枕が望ましいのですが、市販の枕で自分の形にあった枕を探すのは、意外と難しいようです。2万円前後でオーダーメイドの枕を作れるようですが…。
オーダーメイドの枕を使わなくても、バスタオル等を丸めたり、たたんだりして床と首や背中、頭との隙間を埋めるだけで、普段寝ている間に緊張している部分の筋肉を休ませてあげることが出来る場合もあります。仰向きに寝た時に出来る床と首や背中の間の大きさに合わせてタオルを丸めたりたたんだりして間を埋めるだけなので簡単に出来ると思います。
時々、寝ながらテレビを見たりするために枕を高くしている方がいらっしゃるようですが…
上の図の様に首の後ろの筋肉が引っ張られ続けて、就寝中に筋肉にダメージが蓄積し、そのダメージに首の筋肉が耐えきれなくなると寝違い等の首の痛みの原因になるので気をつけましょう。
※肩凝りや首こりがひどくて何度も枕を変えてみてもなかなかあった枕が見つからず、結局は元の枕に戻した…といった声も時々聞きます。中には、オーダーメイドの枕を作ったにも関わらず、結局、元の枕に戻してしまったという方まで…。
ここで注意してほしいことは、枕を変えた際に多少の違和感が出てしまうという事です。
それまでに使っていた枕に慣れてしまっていると、新しい枕に少し戸惑ったり、緊張したりして、交感神経部が強く働いてしまう事もあるのです。
『枕が変わると眠れない…』使い方は間違っていますが、寝具を変えた際に上手くリラックスが出来ずに戸惑う人も少なくない様で、慣れるまでの間が反って熟睡できないという事もあるようです。
新しい枕に変えた際に、もしも枕が合わないと感じたら、まずは就寝前の数分間でも結構ですので、新しい枕で仰向きに寝てみてください。そのまま熟睡できなくとも、寝てみて首や肩が楽だと感じるならば、元の枕と併用しながら徐々に慣れていくようにして行けば、上手に枕の交換が出来るのではないでしょうか?
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やすらぎ整骨院