投稿日:2013.04.01
「シンスプリント」は中学生や高校生の部活動でよく見られる傷害で、長距離走やジャンプ動作の繰り返しで引き起こされることが多いのが特徴です。
正式名称を「脛骨疲労性骨膜炎」と言い、足の屈筋群(足首を足裏方向へ曲げる筋肉)が疲労したり過度の収縮を繰り返すことで、その屈筋群の付け根である脛骨(スネの部分に該当する大きな骨)の内側・下1/3に炎症を起こし痛みを発生させます。
これからの季節、入試を終え高校生や大学生で新たに部活動をスタートし、基礎体力作りで長距離のランニングをしたり、激しい筋力トレーニングを行う人も多くなるはずです。そんな時、受験勉強などで体がなまっていたり、それまでスポーツをしていなかった人がそういった激しい運動をすると疲労はどんどん蓄積され、シンスプリントを起こしやすくなります。
シンスプリントで多いケースに、すぐに炎症が治まり痛みもなくなるが、何度も再発する…または、痛みはあるが、それなりに練習は可能…。などといったものがあります。
これらは意外に曲者で、自覚症状以上に脛骨への負荷は強く、ひどい場合、骨膜の炎症が悪化し、はく離骨折へとも進行しかねません。
簡単に自己判断せずに、無理をせず、早めに受診をしましょう。