投稿日:2013.03.21
手がこわばって、指の関節が痛い…。病院に勤めていたころ、このような症状で「リウマチ」では無いかと検査に来られるかたが大勢いました。結果から言うと、ほとんどの方はリウマチではなく、変形性の関節症でした。なかでもへバーデン結節と診断を受けるケースが多かったようです。
ヘバーデン結節とは、指の第一関節の背中側に出来る骨の変形による膨らみで、炎症や痛みを伴います。(※リウマチの場合、第一関節には症状が出にくいようです。)通常、一定期間を過ぎれば炎症や痛みは治まりますが、骨の変形や関節の膨らみが残ってしまったり、数か月もしくは数年かけて全部の指へ症状が広がることが多く、やっかいな病気でもあります。
ヘバーデン結節の原因
はっきりとした原因はわからない部分も多いようですが、次のような方に多いようです。
45歳以上の方。女性(男性の約10倍)。遺伝的な要素では、母→娘 姉↔妹 などの関係では高確率に発症が認められています。また、遺伝的要素を持つ方が指を使い過ぎなると発症のリスクを上がるようです。
ヘバーデン結節の予防と対策
原因がはっきりしない為、確実に防ぐことは困難ですが、炎症や痛みのある時期に無理をせず、テーピング等で固定したり、安静にすることで、痛みの軽減や、変形を小さくすることも可能です。
また、猫背等の悪い姿勢での作業は手や指の負担を重くするため、普段からの姿勢に気を付けることも予防となります。
マッサージなどを行って、首や肩腕の筋肉の緊張を取ることも一つの予防法となります。