投稿日:2016.06.04
◆姙娠~出産時の骨盤・姿勢の変化
妊娠初期~卵巣から『リラキシン』というホルモンが分泌されるようになります。
この、リラキシンには分娩の時に赤ちゃんがお母さんの骨盤を通りやすくなるように骨盤を広げる
働きがあります。
妊娠後期~上記のホルモン分泌に加え、体重の増加・お腹の膨らみで姿勢の変化が起こります。
お腹に赤ちゃんがいる為、どうしても重心は前方へ移ります。それを背中側の筋肉で引っ張りなが
らバランスをとる為、図の様な姿勢となり背中や腰の筋肉に大きな負担がかかります。
◆ホルモン『リラキシン』
子宮弛緩因子と呼ばれるホルモンで、分娩の際に産道が大きくなるように骨盤の靭帯を伸長・弛緩
させます。妊娠3か月頃~産後2~3日、月経前に分泌されます。
さて、この『リラキシン』は姙娠・出産に欠かせないホルモンなのですが、骨盤の靭帯が緩むこと
により、緩んだ靭帯の代わりにお尻や腰の筋肉が骨盤を支える為、妊婦さんの腰痛等の原因にもな
ります。
また、【血液中に分泌され、血液の流れによって全身に運ばれて各器官で作用する】というホルモ
ンの性質上、この『リラキシン』は骨盤の靭帯にだけ作用するのではなく、全身の関節の靭帯にも
作用してしまう為、腰痛だけでなく、肩凝りや膝などの痛みを訴える妊婦さんも意外に多いのです
。
◆産後の各関節の痛み
産後の育児中に、手首・肘・肩・腰・膝…個人の差はあるものの様々な関節の痛みを訴えるお母さ
んが多く受診されます。『育児による使い痛みですね』と言われて半ばあきらめ気味で受診される
方も少なくはないのですが…。
上記の『リラキシン』の説明でも述べたように産後のお母さんの身体はホルモンの影響で関節・靭
帯が緩んでおり、関節を支える周りの筋肉への負担が大きくなっています。
産後の関節・靭帯が緩んでいる時は特に、周囲の筋肉の疲労を早めにとって痛みの予防に努める必 要があります。
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やすらぎ整骨院