投稿日:2015.11.28
施術中によく受ける質問の一つに、『何故左肩がこりやすいの?』といった内容の質問が多くあります。この場合の左肩というのは、利き手と反対側という意味なのですが…。詳しいデータを取ったわけではありませんが、確かに利き手と反対側に強い凝りを訴える患者様が多いような気がします。
肩凝り=筋肉の疲労
といったイメージを持たれている方も多いため、確かに不思議な気もしますね。
では、何故利き手と反対側の肩の方が凝りやすくなるのでしょうか?
肩凝りの主な原因には、運動不足や不良姿勢、栄養の不足などがあります。その中の栄養に関しては全身にえいきょうしますので、今回は少し除外してお話を進めていきます。
運動不足に関して…
適度な運動で、筋肉をしっかり動かすことで筋肉内の血流をよくして細胞の代謝を良くすることは肩こりの予防や治療には必要不可欠です。もちろん、筋肉を使いすぎると当然疲労し筋肉を硬くしてしまうと血流は悪くなり細胞の代謝も下がってしまいます。ようするに、使い方が大事になってくるのです。
それでは、利き手と利き手では無い方の手の動きについて例をあげて解説してみます。
【例1】買い物
買い物をする際、買い物カゴは利き手と反対側で持つ人が多いと思います。利き手は陳列棚から商品を取る時に使う為です。
利き手…商品を取る→商品をカゴに入れるの動作で伸ばしたり縮めたりを繰り返す。
反対の手…商品が増えて少しずつ重くなるカゴを持ち続ける為、力は入れているのに殆ど動かさなくなっていく。
【例2】筆記
利き手は鉛筆を持ち、反対側の手は紙を押さえて固定しています。
利き手…字を描く為細かい作業をしています。
反対の手…紙を抑えて固定しています。
お分かりでしょうか?利き手の反対側の手は様々な作業の際に物を固定したり、持ち続けたりと動かない状態で筋肉に力が入っていることが多いのです。動かない状態で筋肉に力を入れる動作では血流も悪くなりやすく、疲労が溜まりやすくなります。このように、使っていないハズと思っている左手(利き手と反対側)も意外に負担がかかっているのです。
ただし…現実的に【例2】の筆記では、鉛筆を動かすのは肘から先…特に手首や指の仕事で、利き手の肩もほとんど動かすことがなく肩には大きな負担がかかってしまいます。
姿勢に関して…
基本的に立っていたり、座っている状態では利き手が素早く使えるように、利き手と反対側に重心を置いている人が多いと思います。
利き手に重心がかかっている場合、利き手と反対側に重心を移してからの動作となるのに対して、反対側に重心がかかっていればそのままの重心で利き手を出すことが出来るからです。
その為、普段から重心のかかりやすい利き手の反対側には大きな負担がかかっていることが多いのです。
利き手と、利き手では無い方の手の大きな違い…
利き手と、反対側の手では器用さが大きく違います。同じ作業をしたとしても利き手の方が無駄な力を使わず、スムーズに作業が出来ます。利き手では無い方の手では、余計な力が入ってしまったり、スムーズな作業が出来ずにすごく疲れやすくなったりします。利き手で作業を続けていて、疲れたから反対の手でやってみたが、上手くできずに利き手での作業に戻したり、すぐに疲れて利き手での作業に戻した…なんていう経験をしたことがある方も多いと思います。
※以上のように、普段あまり使っていないと思いがちな方の手も意外に負担をかけていることが多いのです。ストレッチの際には、これらの事を頭に入れて、使っていないと思っていた利き手と反対側の手足もしっかり伸ばしてあげることが、肩凝り予防の手助けになるのではないかと思います。
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