投稿日:2015.08.26
起床時に首の痛みや運動障害(首が動かない)等の症状が起こります。『寝違え』という言葉は 、病名ではなく、病名をつけるとすれば『突発頸項痛』となるようですが…。病名を見れば、 漢字の通りですね。
突発(突然発症する)頸(くび)項(うなじ)痛(痛み)…さて、この『突発頸項痛』にはちょっと、振り返った時や不意の首の運動で痛みが出てしまう ような『首の筋違え』も含まれます。
『寝違え』は寝ている間に起こる症状…というイメージなのに対し、『筋違え』は起きて動い
ている時に起こる症状…というイメージの為、別の病気のようなイメージを持たれている方も
多いかもしれませんが…。
実は、『寝違え』と『首の筋違え』は、発症の状況にこそ違いはありますが、症状や原因に共
通点も多いため『突発頸項痛』とまとめて考えても特に問題はありません。
…と、いう訳で前置きが長くなりましたが…今回は、『突発頸項痛』という、寝違えや首の筋
違えで起こる急な首の痛みについてのお話です。
■なぜ起こるのか■
不自然な姿勢で寝続けることにより首の周りの筋肉や軟部組織に継続的に負担がかかったり(寝
違え)、首を動かす時に周りの筋肉や軟部組織に負担がかかる(筋違え)ことで急性炎症を起しま
す。
ただし、不自然な寝方をすれば、寝返りを打ったり目が覚めたりするため寝違えになるまで寝
ているという事はあまりありません。
また、筋違えに関してもよほどの無理な動きをしなければ急性炎症を起こすこともあまりない
のですが…。
寝違えが起こりやすいケースとしては、深酒をした時や睡眠不足状態が続いている時、疲れが
溜まっている時などです。疲れが溜まっていると、不自然な姿勢でも深く寝入り易く、起床時
に首が痛い…なんてことになりやすいのです。
筋違えに関しても、ほとんどの人がちょっとした首の動きで首を傷めている場合が多く、首を
回した時に…、後ろを振り向こうとした時に…などという話をよく耳にします。
通常の首の可動域から考えればこれらの動作程度で首が動かなくなるほどの急性炎症を起こす
とは考えられません。
日頃からの疲れが首や肩に溜まっている状態では周囲の筋肉が硬くなり、可動域も狭くなって
います。可動域が狭くなれば通常であれば特に負担のかからない普通の動作であったとしても
、その関節にとっては大きな負担となり、炎症を起こす原因となりうる不自然な動きとなるこ
ともあるのです。
もちろん首の関節の可動域が狭くなれば寝ている時にもちょっとした姿勢が首への負担となる
ことも多く、寝違えも起こりやすくなります。
■治療法■
炎症が強い場合は患部を安静にするためにカラー(頸椎固定帯)などを使用します。また、患部
へのパップ剤やアイシングなどで消炎に努めます。炎症が治まり始めても患部周囲の筋肉の緊
張が強く首の動きが悪いことが多いため、状況に応じてマッサージや温熱療法なので筋緊張の
緩和処置を行います。
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やすらぎ整骨院