投稿日:2015.06.03
■内側側副靱帯とは■
膝の靭帯損傷で最も多い怪我で、軽度の例(断裂が無く、靭帯の伸びた状態)では膝関節捻挫として扱われます。足首の捻挫と同様に、初期に適切な処置をすれば修復可能ですが、受傷後に無理をしたり固定を怠り靭帯が伸びた状態で慢性化した例では難治化するので、初期の対応が重要となります。また、中~重度の例(靭帯に断裂のある状態)では手術適応となるケースもあります。
■受傷原因■
フットボールなどのコンタクトスポーツでは、膝の外側からの力により膝が内側へ押し込まれる結果、膝が外側へ曲がるような状況になり靭帯の損傷が起こります。
また、スキーなどでの転倒やジャンプの着地時に膝から下が外側に捻じれたような場合にも起こります。
■症 状■
関節の内側に圧痛・腫脹などの炎症症状が現れます。また、靭帯の損傷の度合いにもよりますが、関節の動揺性も現れます。
また、靭帯損傷の程度に合わせて大きく三段階に分類される場合が多く、その段階により治療方針が決められていきます。
■治 療■
Ⅰ度・Ⅱ度の例では、ほとんどの例で固定による保存療法が選択されます。Ⅲ度の例や、合併症のある例では手術による治療を選択される場合もあります。
※合併症…重症例では内側側副靱帯の損傷に加え前十字靭帯や内側半月の損傷を伴い、Unhappy trias(不幸の三徴)と呼ばれる難治の例となる場合もあります。
■応急処置■
基本的にはRICE処置に準じます。
※RICE処置=一般的な応急処置です。ご存知の方も多いかと思います。
Rは「Rest」(安静)できるだけ患部を動かさず必要に応じて固定を行う。
Iは「Icing」(冷却)冷やすことで鎮痛作用もあり、損傷部からの出血も抑えられます。
Cは「Compression」(圧迫)患部を圧迫することにより出血を抑えます。
Eは「Elevation」(挙上―持ち上げておく)心臓よりも高い位置へ患部を持ち上げることにより患部の血圧は下がり出血も抑えられます。
特に、『膝が変な方向に曲がった!!』などの感覚を受けた場合、靭帯損傷の疑いが強いため、すぐに運動を中止して固定や冷却処置を行い受診しましょう。
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