投稿日:2015.02.13
■症状■
人差し指と中指の痺れや痛みから始まり、悪化すると親指まで痺れや痛みが広がり、さらにひどくなると親指の付け根の膨らみ(母指球)が痩せてOKサインが出来なくなったり、細かい物がつまめなくなってしまいます。
痺れや痛みは朝方に強く出ます。また、朝方には手のこわばりも出現します。
■特徴的な徴候■
●手首をハンマーで叩くと指先に痺れや痛みが走る(ティネルサイン)
●左右の手の甲を合わせて図の様に強く手首を曲げてしばらくすると症状が悪化する(ファーレンサイン)
■原因■
特発性で原因の分からないものが多いようですが、姙娠や出産期さらには更年期の女性に多く見られます。
原因のハッキリしているケースでは、骨折等の怪我をされた方、仕事やスポーツでの手関節の使い過ぎている方、透析患者さんにも出現します。
病能としては、中指から親指を支配する正中神経が手首付近のトンネル(手根管)で圧迫されて痺れや痛みを発します。
※手根管とは、『横手根靭帯』と『手根骨(手首の骨)』で囲まれているトンネルで正中神経の他にも手首や指を屈曲する筋肉の腱なども通っています。
また、手根管近くの腫瘍や腫瘤でもこの正中神経を圧迫し手根管症候群を発症することがあります。
■治療■
初期のものでは、患部の安静を保つ為、運動や仕事を減らしたり、手首を固定します。また、病院ではビタミンB12や消炎剤の投薬や腱鞘炎を抑える為の注射なども行われています。
ただし、母指球の委縮が見られるものや、腫瘤のあるものについては手術の適応となります。
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やすらぎ整骨院