投稿日:2015.01.17
■膝蓋前滑液包炎とは■
膝蓋骨(お皿の骨)と皮膚の間にある滑液包(膝蓋前滑液包)が炎症を起こし膝蓋骨の前面が腫れ、痛みを伴います。
■滑液包とは■
皮下と筋膜(筋肉の表面の膜)の間や腱と腱の間にあり、衝撃の吸収や筋肉や腱が動く際の摩擦を軽減してくれる組織です。
ちなみに…膝蓋前滑液包は、イラスト(膝関節のヨコからの図)に示してあります。
■原因■
殆どが繰り返し膝蓋骨を圧迫されるような外力を長期間にわたって受け続けたりすることが原因になります。保育士さんなど膝をついて仕事をするような方に多く発生します。
まれに膝蓋骨を強く打撲した際などにも発生します。
■症状■
多くは顕著な腫脹が見られるものの、発赤(患部が赤くなる)や患部の発熱はすくなく痛みも軽度で発生の原因となった外力を除去してあげれば軽快していきます。
ただし、細菌等の感染を伴うと急激に局所の腫れや発熱・発赤・強い疼痛が現れます。感染を伴うケースでは膝表面の擦過傷などを伴っている場合が殆どです。
■治療法・予防法■
軽度の物であれば原因の除去のためにサポーターでクッションを作ったり、作業姿勢の改善などで軽快します。
腫脹の大きい物であれば整形外科などで穿刺(水を抜く)やステロイド注入などが一般的です。
また、感染を伴う場合は抗生剤などの投与になります。
慢性化や頻繁に繰り返すような症例では、外科的な切除を行う場合もあります。
■追記■
同じような原因で起こる膝の滑液包炎として『膝蓋下滑液包炎』があります。痛みや腫脹の位置が少し違いますのでイラストを参考にして下さい。
(長岡天神駅徒歩2分) 各種保険取扱い(健康保険・交通事故自賠責・労災保険)
長岡京市開田3-1-24 ニューはつふね2階
075-874-2803
やすらぎ整骨院