投稿日:2014.10.01
■上腕二頭筋長頭腱とは■
上腕二頭筋は、いわゆる力瘤の筋肉で肘を曲げるような動作では主力となって働きます。そして、この上腕二頭筋は、上部(肩関節側)が二つに分かれ、片方は肩甲骨の烏口突起(図の○の部分)に付着します…これを上腕二頭筋短頭と呼びます。そして、今回出てくる上腕二頭筋長頭は、肩甲骨の関節面の上あたりに付着します。この際、上腕二頭筋長頭は細い腱となるのですが…これを上腕二頭筋長頭腱と呼びます。
■上腕二頭筋長頭腱炎とは■
上腕二頭筋長頭腱は、図の■色の部分上腕横靭帯と、上腕骨の凸凹で出来た狭いトンネルを通ります。その為、摩擦が生じやすく炎症を起こすことがあります。
■上腕二頭筋長頭腱炎の症状■
まず、図の■色の部分に圧痛が出ることが特徴です。ちなみに…この圧痛は、腕を外から上げたり、手を外側に捻じる(肘を曲げた状態で手のひらを上に向ける)時、物を持って腕を上げる時などによく現れます。また、夜になって痛みが強くなる夜間痛の出現が見られる場合もあります。
■上腕二頭筋長頭腱炎の原因■
上腕二頭筋の酷使や運動前・後のストレッチ不足、加齢等による筋力の低下が挙げられます。また、30代~50代に多く、男性の方がやや多い傾向にあります。
■治療と予防■
疼痛が起こってしまった場合は、まず安静が大事になります。炎症により熱が強ければ冷やすことも重要です。痛みが酷い場合は、テーピングや三角巾などで肩関節への負担がかからないように配慮します。
痛みが治まってきたら、状態に合わせてストレッチで肩関節周囲の筋力の緊張を和らげたり、筋力を強化し、再発を防いでいきます。
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