投稿日:2014.08.02
前々回、7月3日のブログでは『手首・指の痛み~腱鞘炎~』の中で腱鞘炎について紹介しました。この中では特に指の腱鞘炎についてお話していましたので、今回は手首の腱鞘炎の中でも比較的多く、親指側に痛みが見られる『ド・ケルバン病』についてのお話です。(小指側に痛みが出る場合TFCCという軟部組織の損傷も疑われますので、以前このブログで紹介した『手首の痛み…長引いていませんか?』も参考にしていただければと思います。)
◆ド・ケルバン病とは…◆
親指を大きく開いて反った時に手首の親指側に浮かび上がる2本の太い腱(短母指伸筋腱と長母指外転筋腱)と腱鞘(第1伸筋腱区画)との間での摩擦により発生する腱鞘炎の事です。【図参考】
◆ド・ケルバン病になりやすい人◆
手の使い過ぎやスポーツ等で指をよくつかう人、さらには出産後の女性や更年期の女性にも多く見られます。最近ではスマートフォンや携帯電話の使用でも同様の症状を引き起こすことがあるようです。
◆ド・ケルバン病の症状◆
手首の親指側に腫れがでて、親指を動かすと強い痛みが出ます。
◆ド・ケルバン病の治療と予防◆
基本的に安静です。テーピング等で固定をし患部の負担を減らしたり、慢性期であればマッサージ等で患部のリラクゼーションを行うことで痛みが和らぐこともあります。また、日頃からストレッチなどで短母指伸筋や長母指外転筋を伸ばしてあげることで再発予防にもつながります。
※ただし…急性期(炎症期)の無理なマッサージやストレッチは炎症を起こし症状をひどくすることもありますので注意が必要です。
痛みの改善が見られない場合や再発を繰り返す場合、腱鞘の鞘を手術で広げる必要も出てきますので、早期の段階で治療を開始し重症化させないことも重要です。
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