投稿日:2014.06.04
球技や接触競技で多く起こるスポーツ障害の一つに突き指があります。突き指といっても、すぐに痛みが治まり靭帯や骨に損傷の無い物から、骨折を伴うもの、靭帯の損傷を伴うものまで様々です…。
手でボールを扱う球技をされている方なら一度は突き指を経験されているかと思います。
一昔前ならば・・・突き指=引っ張って治す・・・と考える人も多かったようですが…。
確かに、軽度の捻挫で靭帯がしっかりしているケースでは、ゆっくり引っ張ることで靭帯の牽引力が働き、多少のズレが戻り痛みが軽減される事もあるようです。
ただし、先にも述べたように、突き指の中には骨折を伴っていたり靭帯の損傷を伴っているものもあるわけですから、そんな場合に無理に患部を引っ張れば損傷部を悪化させてしまいます。
本来ならば自己判断をせず医療機関で判断してもらう方がベストだと思います。
しかしながら、突き指程度で…と考えてしまう方も少なくありません。ですから今回の「やすらぎブログ」では《こんな時はすぐに受診してほしいケース》を紹介いたします。
①見るからに酷い腫れが出ている場合。
腫れがあるという事は組織の損傷を意味しています。腫れの大きさは損傷の程度の目安にもなります。腫れが酷ければそれだけ組織の損傷も大きいという事です。
②第一関節が曲がったまま伸びない場合。
単に痛みで伸ばせないこともありますが、腱断裂や腱付着部で骨折をしている可能性もあります。
③手の甲や手のひら側からみて指が曲がっているように見える(指が横に曲がっている)場合。
靭帯の断裂などの損傷の疑いがあります。しっかり固定しなければ変形の原因にもなります。
④親指の付け根が痛い場合。
親指は他の指よりも丈夫に出来ています。その親指が損傷するという事はかなり大きな力がかかっているはずですし、親指の捻挫では、他の指に比べると比較的靭帯の損傷が起こりやすいようです。
◆これらの症状がなくても、「普段より痛みが強い」「普段より治りが悪い」などの場合も早めに受診しましょう。
さて…早急に受診することも大切ですが、受傷直後の応急処置は治りを早くするか遅くするかに大きく影響します。しっかりと応急処置をして損傷の拡大を出来る限り防ぎましょう。
※RICE処置=一般的な応急処置です。ご存知の方も多いかと思います。
Rは「Rest」(安静)できるだけ患部を動かさず必要に応じて固定を行う。
Iは「Icing」(冷却)冷やすことで鎮痛作用もあり、損傷部からの出血も抑えられます。
Cは「Compression」(圧迫)患部を圧迫することにより出血を抑えます。
Eは「Elevation」(挙上―持ち上げておく)心臓よりも高い位置へ患部を持ち上げることにより患部の血圧は下がり出血も抑えられます。
ようするに・・・応急処置ではいかに出血を抑え腫れをすくなくするかなんですね。
さて、最後に…
突き指の固定によく使われるテーピングの巻き方を一例紹介いたします。
親指を開くと痛い時などに使えますので、是非覚えて一度練習してみて下さい。
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