投稿日:2014.05.02
モートン病という名前を聞いたことはありますか?あまり聞きなれない病名ですが意外にこのモートン病に悩まされている女性は多いかもしれません。
軽度の方から重度の方まで様々ですが、踵の高い靴やつま先の尖った靴を履いている方の中には足の裏の痛みや指先の痺れにお悩みの方が多いと思います。今回はこのモートン病を紹介いたします。
◆モートン病とは◆
モートン病の多くは靴が原因で発生し足裏から指にかけて痛みや痺れの症状が出現します。つま先の狭い靴や踵(かかと)の高い靴を履き長時間歩いたり立っている方に多く発生します。痛みは図1の×印の付近に現れやすくその辺りを押すと強く痛みます。そこから、図1では赤く放射線状に延びた薬指と中指で痺れや痛みが現れます。この病気の特徴は2本の指にまたがって症状が現れる事も大きな特徴です。
※資料の図では中指と薬指にかけての症状を紹介していますが、他の指に出現することもあります。
◆なぜ痛みや痺れが出現するのか◆
歩いたり走ったりした際の衝撃が繰り返し足裏の筋肉や滑液包などの軟部組織に伝わることによりこの軟部組織に炎症が起こります。炎症を起こした組織は腫れてしまい体積も膨らんでしまいます。そうすると図2の様に骨と骨の狭い隙間を通っている神経の通り道は更に狭くなり遂には圧迫されてしまいます。この圧迫により痛みや指への痺れが現れます。
つま先の狭い靴を履いていると…
5本の指が外側と内側から締め付けられ骨と骨の間隔が狭くなってしまう。
踵の高い靴を履いていると…
体重が足の前方へかかってしまうので図1の×印の付近への衝撃が大きくなってしまう。
その為、つま先の狭い靴や踵の高い靴を履いているとモートン病になりやすくなるのです。
◆治療及び予防法◆
モートン病の原因が足裏への衝撃の為、まずは足裏への衝撃を減らすための処置を行います。
①テーピングや足底板などを使って図1の×印付近に衝撃が伝わらないように工夫します。
②足のアーチを形成する為の筋肉を鍛えたり柔軟性を高めたりします。(特に図3の横アーチを鍛えれば×印への衝撃は大きく減ります)
ほとんどの場合は靴の改善等の保存的な療法で痛みや痺れは消失しますが、稀に手術を要する場合もある為、出来るだけ早い段階での治療が望ましいです。
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