投稿日:2013.01.22
腰痛の予防には腹筋を鍛える…皆さんご存知だと思います。
でも、せっかく鍛えた腹筋もしっかり使えていないと腰痛予防に繋がらないのです。
そのカギは、腹圧にあります。
腹圧とは、内臓を守っている袋の圧力の事です。
私たちの内臓(胃や腸など)は腹膜という結合組織の膜で出来た袋の中にあり、その袋を膨らませることで内臓の働くスペースを確保し、内臓が押しつぶされないようにしているのです。
また、この腹圧は体を支えるクッションの役目も果たします。腹圧が十分にかかっていれば、体重を受け止めるクッションとなり背骨や骨盤にかかる衝撃をやわらげてくれます。
しかし、腹圧が低下し、クッションの役目を果たしてくれないと、背骨や骨盤への衝撃が大きくなるだけでなく、内臓の働くスペースをも小さくしてしまい、内臓の機能をも侵害してしまうことにもなりかねません。
また、腹圧が下がった分、腹筋や背筋の負担が増えてしまえば…これもまた、腰痛の原因となります。
内臓脂肪のつき過ぎや座りっぱなしの生活、さらには前傾姿勢などによって腹部が圧迫され続けると腹圧は下がってきます。適度な運動で内臓脂肪を燃焼させ、正しい姿勢を維持して腹部を圧迫しないように心がけましょう。
また、腹筋の中でも脇腹の腹横筋は腹圧に大きく関係します。この腹横筋を意識して腹筋運動をすれば、腹圧を高める効果も得やすくなります。
腹筋や背筋が弱ければ正しい姿勢を維持出来なくなり、腹圧低下の原因となります。しかし、せっかく腹筋や背筋を鍛えていても、普段の姿勢で腹筋や背筋を上手に使えていなければ、腹圧の低下を起こし腰痛の予防効果も半減してしまうのです。
鍛えた腹筋と背筋で姿勢を正しく維持し、腹部の圧迫を無くして初めて腰痛の予防となるのです。