投稿日:2013.05.17
人類の起源や祖先については様々な学説があり、類人猿から進化したという説が現在では有力なようです。他にも水中で生活をしていたという説や火星から来たという説など興味深い学説もたくさんあるようですが…。
類人猿からの進化説が有力とされる根拠の中に股関節の構造があります。
股関節はたった2つの関節で体重のほとんどを支えています。しかし、体重を支えるには関節面のはまりは浅く、周囲にある靭帯や軟骨・筋肉による補強を必要としています。関節面のはまりが浅い…というのは関節可動域を広げるためには有効なのですが体重を支える…という事に関しては少し不利な条件となります。
さて、この股関節ですが、立っている姿勢より、四つ這いの姿勢のほうが「はまり」は深くなります。四つ這いの姿勢では骨盤が前傾(前へ傾く)する為なのですが…。このように四つ這い姿勢の方が安定するような骨盤の構造が四足で生活していた類人猿から進化して人類となった…という説を裏付ける証拠の1つになっているようです。
さて、ここからが本題。
股関節の周囲の筋力が落ちてきて関節を安定させる力が不足したりすると、関節を安定させる為に骨盤が前傾し関節の「はまり」を深くしようとしてしまいます。骨盤を前傾させることで股関節自体の安定は増すわけですが…。
下の図をご覧ください。左側が正しい姿勢、右側が骨盤が前傾した時の姿勢ですが…。
骨盤が前傾してしまうと、体を起こすために脊椎が無理に反らされ、腰部への負担が大きくなることが分かっていただけると思います。
骨盤を前傾させる原因は、股関節周りの筋力の低下だけではなく、長時間の座り仕事などで股関節を曲げている姿勢が続いたり、姿勢が悪く背中を丸めているような状況でも起こります。
次のような方骨盤の前傾が進んでいる場合があります。ご注意ください。
①股関節が固く動きが悪い。
②デスクワークで一日中座っている。
③お尻や太ももの前面に痛み・もしくはダルさを感じることが多い。
④長年膝の痛みに悩まされている。
⑤姿勢が悪く背筋が伸びない。
※股関節の痛みや腰の痛みなどが出ていれば、治療や施術を受けようと思うかもしれませんが、姿勢が悪い…股関節が固い…等ではなかなか治療や施術へ行こうとは思いませんよね?
しかしながら、それらの事が腰痛の原因になり、突然の痛みに発展するケースも少なくありません。①~⑤に当てはまることがあれば、一度ご相談ください。
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