投稿日:2014.11.05
膝の痛みにお悩みの方も多いと思います。階段の昇り降りや立ち上がろうとした際に膝が痛いなどと訴えて来院される方も多くおられます。今回は、そんな膝の痛みでも特に多い変形性膝関節症について紹介します。
■変形性膝関節症とは■
名前の通り膝関節に変形が起こり、それに伴い痛みや腫れが出てきます。関節を簡単に描くと図1の様になります。骨と骨の接触部分は軟骨に覆われていて、関節の動きを滑らかにしています。これを関節軟骨と言います。(図の■色の部分)この関節軟骨は摩擦や衝突により擦り減ったり、欠けてしまったりしてしまい滑らかな関節の動きが出来なくなります。関節の動きに滑らかさがなくなると、骨の表面(骨膜)に負担がかかり、炎症を起こし変形の直接の原因となるのです。
■変形性膝関節症の症状■
痛みや腫れが主な症状になります。最初は痛みもそれほど気にならなく、特定の動作でしか出ない事が多いのですが…。放っておくと、痛みも強くなり、痛みの出る動作も増えてしまいます。また、外からの見た目にも変化が現れたり、膝に水が溜まりやすくなったりもします。
■変形性膝関節症の原因■
原因は、大きく分けて2つに分けることが出来ます。
①一次性…はっきりとした原因がなく、加齢などにより起こります。多くはこちらに分類されます。
②二次性…悪性関節リウマチや痛風による関節炎、その他の怪我(靭帯損傷・骨折・半月損傷)や、先天的な関節構造の異常が原因で起こる場合。
■変形性膝関節の予防と治療■
●体重のコントロール
体重が増えてしまうと、膝関節にかかる負荷は増加分の何倍にもなります。
●筋力アップ
筋力が下がり、関節を支える力が不足すると関節内の軟骨や骨膜にかかる負担が大きくなります。
●関節周囲の柔軟性の向上
滑らかな関節の動きを保つことで関節への負担を減らすことも出来ます。
■0脚やX脚と変形性膝関節症の関係■
図2は膝関節の構造です。膝関節がまっすぐに伸びた状態で内側・外側に均等に負荷がかかるような構造になっています。
ところが…図3のように0脚やX脚になってしまうと、内側(もしくは外側)にばかり負担がかかるようになり、変形性膝関節症のリスクが高くなります。
0脚やX脚は、歩き方や立ち方とも密接に関係します。歩き方等の矯正も予防につながります。歩き方や立ち方は癖づくと治りにくくなるため、膝の痛みがなくても早めに始める方がいいかもしれませんね。
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